事業紹介







自閉症援助施設 障害福祉サービス事業所(生活介護事業・就労継続支援B型)


■ル・リアン管理者より

 社会福祉法人至誠会ル・リアンは、障害者総合支援法による多機能型事業所で、就労継続支援B型事業と生活介護事業を運営しています。
 就労継続支援B型事業では、主にパン工房内での製パン製菓業務・喫茶業務に取り組みながら、就労に必要な知識や能力などの社会生活力を身につけ、地域の中で生活ができていけるよう日々取り組んでいます。
生活介護事業の生産活動では、ル・リアン本館作業所と別棟にある下西郷作業所の2つの活動グループに分かれ、食品加工の袋詰め作業や季節限定の布製カレンダーの組付け作業、ハンガーの組付け作業を行っています。
 作業活動の他にも自分達が生活をしている食堂や廊下、作業室内の清掃活動でも全員がそれぞれに役割を持ち、使える道具を使用して日常生活のなかで少しずつ出来ることを増やしていけるよう日々取り組んでいます。
 生産活動の他に、夏には七夕・納涼祭、冬にはクリスマス会や忘年会で日頃の活動を皆で労う等、人との繋がりを大切に、社会性に繋がる活動も一緒に行ってきました。
 ル・リアンという名称は、フランス語で、縁、絆、繋がりの意味を持つ言葉です。出会った人との繋がりや縁、絆を大切にしていきたいという願いが込められています。それぞれの方が目的を持って日中の活動に携わることにより自己実現と地域社会に貢献し、共に生きる社会の実現を目指しています。今後とも皆様のご理解とご支援をお願いいたします。


         

福祉サービスの紹介


障害者総合支援法による多機能型事業所
■(生活介護事業)定員18名
 生活等に関する相談・助言、その他の必要な日常生活上の支援をします。主に生産活動に携わることを通じて、生活力の向上のための必要な援助を行い、自立の促進、生活の改善を図り、社会参加と福祉の増進を支援します。

■(就労継続支援B型事業)定員10名
 一般企業で働くことが障害により難しい人に働く場を提供し、就労に必要な知識や能力など、社会生活力を身につけるために生産活動(就労)を行います。就労に対する工賃の支払いがあります。このことによって社会参加と社会貢献を実現します。

■(日中一時支援事業)定員2名
障害者総合支援法の下の地域生活支援事業に位置づくサービスで、障害者等の日中における活動の場を確保し、障害者等の家族の就労支援及び障害者等を日常的に介護している家族の一時的な休息を目的とします。



施設紹介


一日の大まかな流れなどはこちら →(別ウインドウで開きます)
ベーカリール・リアンについてはこちら →(別ウインドウで開きます)

保護者の声


 ■ 「ノーマライゼーション」その言葉を初めて聞いたのは、稜子が知的障害と分かった3歳の時でした。
 ル・リアンを利用するようになると、施設長の平下さんは「障がいがあっても働くことで成長し地域社会に貢献することが大事です。」と話して下さいます。でも、社会にでて、重度の障害者である娘に仕事ができるのだろうかと不安でした。
 そんな不安をよそに職員さんたちは、笑顔で迎え入れてくれます。職員同士で声掛けや指導の仕方も同じようにしています。
 安定した日々の中で、稜子は通所時間になると、玄関に向かいます。「お仕事と、自分の事を認めてくれる職員さんが待ってくれているから。」
家族や知り合いからも、できることが増えたねとびっくりされます。
 「ベーカリー ル・リアン」も地域で人気のお店になりました。是非美味しいパンを食べに来てください。私達にも地域の方にも無くてはならない「ル・リアン」は、ノーマライゼーションそのものなのです。
                                                           福井 久美子

 

 

■息子の将成がル・リアンに通うようになって丸4年。初めは何をするにも抵抗が強く一筋縄ではいかない状態で、毎朝大変な思いをして連れていっていました。ところが、1年半ほどした頃、急にすんなり部屋を出られるようになり、その後は穏やかな表情で毎日通うことができています。「ル・リアンの魔法」そんな噂を聞いてはいたのですが、本当に魔法にかかったかのようでした。
さて、息子は口唇口蓋裂といって口と鼻がつながって生まれてきました。歯並びが悪くて虫歯になりやすいのに、甘いものは大好きなので、毎日の歯磨きはとても大切。20年以上、仰向けで上から磨く幼児スタイルを続けています。ル・リアンでも歯磨きについては尽力していただいてとても有難く思っています。これからもよろしくお願いします。

 山本 将成 母
はみがきはおでかけの合図

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岐阜市高度専門分野相談支援事業として

■ 管理者より

 ル・リアン相談支援事業部は令和7年度、岐阜市より委託を受け、高度専門分野相談支援事業を担います。
「この業務の目的は、障害者が日常生活又は社会生活を営むことが出来るよう障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づき、障害児・者、その家族や介護を行う者等のうち、人工呼吸器を装着している等日常生活を営むために医療を要する状態にある障害児・者等や重症心身障害児・者、強度行動障害児・者、関係機関からの相談に応じ、必要な情報の提供等の便宜を供与するとともに、高度専門分野において関係機関との連携を強化し、支援することを目的とします」(岐阜市障害者相談支援機能強化事業実施要綱に基づく)
 ル・リアン相談支援事業部は、そのうち強度行動障害児・者を対象とした相談支援を担います。

 強度行動障害とは、精神障害・精神疾患の名称ではなく、見られる行動面での問題に関する総称といえ、知的障害の程度が重く、かつ自閉症に見られる特徴が強い方に見られやすいことがわかってきています。
 その具体的な問題となる行動としては、嚙みつきや頭突きといった直接的な「他害」行為、「睡眠の乱れ」や、「同一性の保持」といった間接的な「他害」行為、自傷があります
。  強度行動障害は、養育の放棄などが原因で起こっているものではなく、その根本原因は、知覚や感覚の違いにあると考えられています。知覚や感覚が一般的なものと異なることにより、周囲からの刺激が非常に強いものと感じられ、それを解消しようとしているのに理解してもらえないということが繰り返されることにより、あらわれているといえます。
 この強度行動障害を軽減していくために、生活や学習などさまざまな場面で、その意味を理解し、自分に何が求められているかをわかりやすく伝えたり設定したりするアプローチをすることが大切になってきます。
 強度行動障害が見られる場合には、本人は「何らかの困りごとがある」ということなので、その根本的な問題に働きかけていくことが重要になると考えられます。
 ル・リアン相談支援事業部は、強度行動障害が特徴としてあらわれやすい知的障害や自閉的傾向のある方の地域の支援拠点としての役割を担っていけるようにしたいと考えています。
 お悩みの方は、一緒に考えていきましょう。お気軽にご相談下さい。



福祉サービスの紹介

指定特定相談支援事業
■ 計画相談支援
 市町村等にある様々な福祉サービスや制度について相談できる窓口です。障害のある方が自立した日常生活を送れるようにしたり、社会生活を営むことができるよう面談やアセスメントを通して一人一人の状況に合わせ「サービス等利用計画」を作成します。
【営業時間】 午前8:45~午後17:30 月~金(祝日を除く)



お問い合わせ

社会福祉法人 至誠会 ル・リアン相談支援事業部
〒501-1175 岐阜市下西郷5丁目66番地1
 電話番号 : 058-213-9077(下西郷相談専用)
         058-213-1330(ル・リアン本体事業所にいる場合もあります)
 Fax番号 : 058-215-5528
 E-mail : shiseikai.soudan@orange.ocn.ne.jp

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グループホーム ル・リアン

管理者より

 令和3年5月に開所されたグループホーム ル・リアンは3年の月日が経ちました。現在まで4名の方がグループホームで生活しています。集団生活の中で、将来の自立の為に生活力を身につけていっているところです。時期や日によって本人さん達の状態は変わりますが、昼間は働きに出掛け、グループホームで食事や入浴、排泄、整容、洗濯、翌日の仕事に備えて睡眠をとる等、繰り返しの生活の中で、それらが当たり前のこととして、適切に行えるように支援者の見守りや手を借りながら過ごしています。重い障害がある方にとっては、その当たり前のことがどれだけ大変なことか、そして、その当たり前のことが出来ることで障害は軽減でき、安定した生活に繋がります。その為には、支援する人がいるのです。ご家族の充分な代わりは出来ませんが、人と関わり、共に過ごす日々の暮らしの中での本人さんの成長をこれからも見守って頂きたいと思っています。



福祉サービスの紹介

■ (共同生活援助事)定員6名
 主として夜間において、利用者が地域において共同し て自立した日常生活 又は社会生活を営むことができ るよう、利用者の身体及び精神の状況並びにその置か れている環境に応じて共同生活住居において相談、入 浴、排せつ又は食事の介護その他の日常生活上の援 助を行います。

■ (短期入所事業)併設型 定員1名
 自宅で介護を行っている方が病気などの理由により介護を行うことができない場合に、障害のある方に障害者支援施設等に短期間入所してもらい、入浴、排せつ、食事のほか、必要な介護を行います。介護者にとってのレスパイトサービス(休息)としての役割も担っています。





保護者の声


 ■グループホーム ル・リアンを利用して    後援会会員 保護者 水野聡美
 息子がグループホームへ入所して、5カ月が経とうとしています。
 入所後暫くして、以前と比べて洗練され、落ち着いた雰囲気に変わってきたことに気づきました。変化については他にもあります。長時間屋内にいることで、徐々にイライラが溜まり、外出したがることは今に至りますが以前のように自分自身を制御できず、興奮状態に陥ることはなくなりました。それに関連して「グループホーム緊張するなぁ」というマイナスな発言が徐々に減るとともに「でも、大丈夫だと思う。だいぶ慣れてきたから」や、「グループホーム楽しい」といった前向きな言葉も出てきている。気持ちの切り替えができるようになったことも成長した所の一つだと思います。また、これまでは起床後の「眠い」と言って支度が進まず、通所時間が遅いことが多々ありました。しかし、入所後は早めに起き、素早く支度を整えるようになりました。グループホームに入所できたことにより睡眠の質が向上されたことが、最大且つ有益な変化ではないかと思われます。
 このように、入所後様々な変化、成長が見られましたが、これらは職員の皆さんのご指導や支えによるものです。改めて御礼申し上げます。自分のことは自分で行い、規則正しい生活を送ることはとても大切なことであり、それが行える安心できる場所としてグループホームル・リアンが、この先も在り続けることを強く願っています。



■早いもので瑞費も24歳になり、ルリアンにお世話になり6年になります。
 学校を卒業してルリアンに通い始めた頃やグループホームに入った頃は、瑞貴も私達家族も色々と戸惑う事もありました。
 しかし最近は瑞費もルリアンでの生活にすっかり慣れた様で、月曜日の朝になると自分から進んで出かける様になりました。
 そんな中でルリアンに思う事は、長く瑞費が安心して生活できる場所であってもらいたいという事です。
 今では瑞貴も家族もルリアンに通う生活が当然になっていて、利用できないとなると本当に困ってしまいます。
 将来私達親が亡くなった後の瑞貴の生活を考えた時、瑞費が頼れるのはルリアンであると思います。
 瑞費の事をよく理解し支援して頂いており、瑞費も住み慣れたルリアンで生活できれば安心できるのではないかと思います。
 ルリアンには末長く、瑞費や他の利用者の方が安心できる居場所を提供し続けて頂きたいと願っています。



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